かぎ屋滋賀.jpの苦労話

かぎ屋滋賀.jpの鍵屋の苦労話。このお仕事を始めて四半世紀。これまで様々な苦労がありました。
石の上にも三年とはよく言ったもの。しかし鍵屋という職業は三年経ってもまだ半人前。苦労してこそ次への成長があるのですね。
毎回、出動のたびに何らかの苦労が付きまといます。ここではほんの一部ですが苦労話をご紹介いたします。

 

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琵琶湖があるから...

滋賀県には”近畿の水がめ”琵琶湖があります。近畿一帯の住民の方々の生活に欠かすことができない、日本で一番大きな湖です。
私はドライブでのんびり湖岸道路を走りながら穏やかな琵琶湖の風景を見るのが大好きです。でも!仕事となれば話は変わってきます。琵琶湖があるがゆえに大きく迂回する必要が出てくるのです。例えば滋賀県長浜市で仕事中に琵琶湖の西側(高島市や大津市の北部など)で緊急出動要請が入ったら直線距離にしたらそれほどでもないのですが琵琶湖の外周を大きく迂回することでその距離は2倍にも3倍にもなるんです。行楽シーズンなんか最悪です。県外からの行楽客の車が増えるためにあちこちで大渋滞。滋賀でこの仕事を始めて20年近く経ちますが、いまだにこのストレスから解放されません。


寝違え?

ある日の朝、起きると肩から首にかけて痛みを覚えました。単なる寝違え?と思っていましたが、前日の夜の仕事の影響であることに気づきました。前の夜、滋賀県湖南市にホンダライフのインロック解錠に行った時の事。運転席側に花壇がすれすれの状態で停車されその状態でインロックされていました。ライフのキーはウェーブキーといってウニャウニャと波打ったような彫刻が施された鍵。開けるには運転席(にしか鍵穴はありません)の鍵穴をのぞき込みながらピッキングという手法を使います。ライフはドアの鍵穴は下のほうについていて、花壇の上端少し上あたりに見えており、のぞき込むにはちょっと厳しい状況。はじめは手探りでピッキングを試みましたがうまくいかず、花壇に腹ばいになって辛うじて鍵穴をのぞき込みながらの作業。体を思いっきり沈めながらの作業で息もまともにできず苦労しましたが何とか開けることができました。肩や首の痛みはその時には感じませんでしたが翌朝になってやってきました(笑)


水路に落ちる?!

滋賀県彦根市の自動車修理工場にAUDI A4のインロック解錠の仕事に行った時の話。現場につき、車の状況を確認すると幅1.5mくらいの水路ギリギリに運転席側のドアを向けた状態で止まっていました。AUDIの鍵穴は運転席側にしかなく”これは無理かも”と不穏な空気が。でも困っておられるお客様の前で”これは無理です!”と言えるはずもなく無い知恵を絞って頑張りました(笑)水路の中に脚立を立て、そこに足をのせてトライすることになりました。それでも脚立の不安定さのために体重をかけることはできず片足を水路壁面に預け”半身の状態”で作業開始。AUDI A4の鍵穴は水平(国産車などは垂直)タイプなので半身の状態プラスさらに体をひねりながらの作業。キーシリンダーの中をスコープで覗きながら内部の部品を一つずつピックしてゆくわけですが、なんせ姿勢が大変でしかも足元が不安定とあってすぐに体勢をもどして一呼吸。息もまとものできない体勢での作業はほんと、苦痛でした(苦笑)20分余りの奮闘でなんとか解錠することができました。お客様も安どの表情でお礼を言ってくださりました。あ-、水路に落ちず無事に解錠できてよかった、よかった!


ヤラレタ!

この仕事を初めて間もないころの話。急ぐから車のキーをすぐに作ってください!とかなりお急ぎのお客様。滋賀県彦根市へ走りました。そして免許証、車検証で本人確認したのち作業に取り掛かり、1時間くらいで完了。キーの具合をお客様にチェックしていただいた後、料金を支払ってもらう場面で。「鍵屋さん、ごめん今手持ちがないんです、明日必ず振込しますから」と頭を下げながらおっしゃるので断るわけにも行きません。クレジットカードもお持ちでないのでちょっと怪しいなと思いつつ請求書を手渡しました。そして数日後。。。そろそろ振り込まれているだろうと思い銀行で通帳記帳するも振り込まれていない!誓約書に記載してもらった電話番号に電話しても応答なし。ひょっとしてやられたか?と思いつつもう数日待つことにしました。それでも振込はなく連絡も取れず。ちょうど彦根市に鍵の交換で出向いたついでにお客さんちに立ち寄りました。すると住まれているはずのアパートが空き家になっていたのです。完全にやられました。こういった踏み倒しは最初の2、3年まで数件ありました。それ以来、個人のお客様に対しては現金かクレジットカードかPaypayでのお支払いを徹底してます。いずれかでお支払いできない場合は、申し訳ありませんがお断りさせていただいております。その甲斐あってこの十数年間はそういったことがなくなりました。


悪徳業者と間違えられ。。。

サイトに記載している料金表をご覧になられお電話いただいたお客様。電話に出るなりいきなり大声で「現場で料金が変わることはないですね!以前、ぼったくられた経験があるんで!」とかなり強い口調でおっしゃいました。「うちは大丈夫です。料金表に記された以外の料金は一切発生いたしません、ご安心ください」となだめるので必死(笑)。その後受注し、すべての作業が終わった時点でお客様から事情をお聞きしました。以前、検索順位が常にトップにある大手広告サイトに依頼した際に電話で聞いていた料金の10倍近い請求金額を提示されことがあるそうでした。「”鍵のトラブル解決〇,〇〇〇円~、〇分で到着”なんてうたい文句は嘘っぱち!2時間待たされた上、80000円も取られたよ」とのこと。生活トラブル解決にはあるあるな事例ですね。生活トラブルの解決役務に携わる全国対応型の仲介会社の中には過去に虚偽表記で消費者庁から「景品表示法に基づく課徴金納付命令」を受けた会社もあるようですから。しかし最初にうちも同じだと思われたことは心外でした~。
地元警察からはトラブル解決業者からの不適正な料金請求にまつわるトラブルが絶えないので注意するようにと通達がありました。当店は正直料金で開業以来19年間やってまいりましたので、その点はご安心ください。


徹夜なんて、ざら。

一日中、鍵の緊急サービスで出払って帰ってきてやっと一息付ける、と思ったら新たな出動要請が入ることも珍しくないです。早朝から夜まで外での仕事が続きクタクタに疲れ果てて就寝時間になり寝ようと思ったときに呼び出し。結局その日は寝ずじまいとなりふらふらになることも。そういう日は翌日の日中、手がすいた時間帯に仮眠をとるなどの対策をしています。1時間でも寝るとすっきりしますが、時には仮眠もとれないほど忙しい日もあります。そんな時は無理せず、守山と大津のスタッフに任せています(笑)


パソコンも手放し時が難しい...

古いトヨタ車のイモビライザーキー紛失作成依頼があり事務所で準備していた時のこと。普段チップの書き込み用に使用しているXPパソコンが立ち上がらないことに気づきました。多分故障ですね、困りました。旧タイプのイモビライザーキーの登録ではECU内のチップデータを初期化する必要があり、そのために使用するツールがXP以前の環境でしか動きません。ソフト自体は起動するのですがこのツールのシリアルUSBをXP以降のPCでは正常に認識してくれないんです。互換モードでも試しましたが結果は同じ。 仕方なくもう一台予備として置いてあったwindows7proのノートパソコンをもって現場へ走りました。とりあえず現場でXPモードをダウンロード、インストールし、XP環境でソフトウェアを走らせ作業をすることにしました。スマホのテザリング機能を使ってダウンロードしたのですが、これがまた時間がかかること!お客様にもお持たせして申し訳なかったです。でもなんとかこの方法で登録できてよかった... ちなみに普段はwindows10proを使っていますが、10にはXPモードがありません。win7のサポートはすでに終了してますがインターネットへの接続さえしなければセキュリティー面での問題もさほど気にすることなく使えそうなのでwin7のPC、大切にしていきたいです。Windows7パソコン、手放さずに助かった!


セルフ開錠?

鍵屋の仕事って暇なときは暇なのですが忙しい時には目から火が出るほど忙しいんです。ある日、一戸建住宅の玄関に暗証番号式のデジタルロックをつけているときに一度に複数件の緊急出動依頼が入りました。とにかく、今受け持っている仕事を確実に仕上げるために全力を尽くし無事取り付け終了、さあ次の仕事に向かおうとしたその時!何を思ったのか、運転席の座席の上に車のキーを置いたままインロック...一瞬凍り付きました、あーナサケナイ。とりあえず開けないと次に進めないのでお客様から針金とヘアピンをお借りし、即席で開錠工具を作りなんとか開けました。鍵屋がカギ閉じこんでどないするねん!と独り言をつぶやきながら次に現場へ走りました。「急いては事を仕損じる」、肝に銘じておきます!


コスパ、悪いけど。。。

玄関引き違い戸用の鍵の交換依頼を受けて出動した時のこと。すぐにでも鍵を付け替えたい!とかなりお急ぎのお客様でした。ところがこれまた特殊な引き戸。当然適合する鍵の持ち合わせはないため、その旨をお客様に伝えると、「とにかく早く仕入れてください!」とのことだったので取引先の問屋さんに問い合わせたところ、1か月くらいは最低かかります。。。さすがにひと月は待てない様子だったのでスマホで検索すると、通販サイトで売り出されているのを見つけ注文しました。ただ、問屋での仕入れ値よりもはるかに値段が高くコスパが悪いお仕事になりました。翌日に製品が届き、無事交換を終えました。この時は利益が少なくなりましたがお急ぎのお客様のために一肌脱ぎました(笑)


アクセル、スカスカ!

琵琶湖の湖北で仕事を終えて帰路に向かっているときのこと。突然アペダルの手ごたえ(足ごたえ?)がなくなりスカスカ状態に。車を安全な場所に止めアクセルペダル周りをチェックするとアクセルワイヤーのストッパーを保持するための樹脂の部品が割れてしまっていました。アクセルワイヤーの抵抗が一気になくなったためスカスカになったんですね。とにかく直さないと帰れない!と一瞬すごく焦りましたが冷静さを無理やり取り戻し、車内にある”使えそうなモノ”を探しまくりました。いろいろなものを開けるために役立つかな?と保管していた細いワイヤーと中空のアルミ棒を使って応急処置を施しました。アクセルワイヤーのストッパーと壊れた樹脂の部品に細いワイヤーを括り付け、短く切ったアルミ棒に両端を通した後、ペンチでアルミ棒をつぶして固定しました。これで無事に帰ることができました!その後修理に出そうかと思いましたが思った以上に頑丈についているため、数年経った今もそのままにしています。鍵屋の仕事は一日何百キロと走ることはざらにあります。いつ車のトラブルに見舞われるかわかりません。日頃のメンテはしっかりとしておきたいものです。


電気がない!

不動産会社さんからの依頼で空き家のカギ取り付け作業に行きました。住宅街の奥まった場所にある古い住宅。路地さえ細く、作業用の機械を積んだ車がそばまでいけません。道具類や鍵部材は台車に積んでいけばいいですが、加工穴をあけたりするためには電気が必要です、空き家にはまだ電気が来ていなく電動工具が使えない!さあ、困った、どうしようか。。。
30mの電工ドラムを車載のサブバッテリー+インバーターから引こうとしましたがそれでも届かず。仕方なくご近所さんにお願いして20mの電工ドラムをお借りし、自前のドラムにつないで電気を確保しました。この日以来、数度同じようなシチュエーションがあったこともあり、今ではサブバッテリーとは別にリン酸鉄リチウムバッテリーにインバーターをセットした”自作ポータブル電源”を常に車に積むようになりました。マンション高層階での破壊開錠作業もこれで間に合っています。充電はアイソレータで走行充電しています。


ほんとに、落ちた!

水路脇に建つ一軒家。ちょうど桜の季節でした。お宅の裏側出入り口のカギ交換の仕事でした。あいにくメーカー製の錠前セットの持ち合わせがなくメーカーに発注をかけるために扉の写真を撮っていた時のことです。
扉から水路までほんの数メートル。私のスマートフォンのカメラは広角機能が弱く水とぎりぎりまで下がっても扉全体を映しきれません。したかなく趣味で使っているデジタル一眼レフと超広角レンズを車から持ってきて(常に積んでます、笑)撮ることにしました。さすがに一眼レフの広角は素晴らしい!とてもおしゃれなお家だったのでついついカメラマン魂に火が付き脇に咲いた桜とともに撮ろうと半歩下がった瞬間!朝露でぬれた斜面に足を滑らせそのまま水路にカメラごとドボ~ん!
4月の川の水温はまだまだ低く、心臓が止まりそうになりました(苦笑)完全水没したNikonの一眼レフ、D500と10-24mmの超広角レンズは当然使えなくなりました、が!その後天日干しとカメラ防湿庫に1か月程度放り込んで置いたらなんと復活しました!
完全復活したそのカメラで撮った作品がその後爆発的にフォトコンテストに入賞するといった数奇な体験をしたのは紛れもない事実。。。


30分のはずが...

電車で県外から滋賀県内のご自宅へ帰る途中にポケットに入れておいた玄関の鍵がないことに気付かれたお客様からの玄関開錠と鍵交換の依頼。私は大津市のお客さんのご自宅に早めに到着、すぐにお客様に到着した旨を電話で伝えました。お客様は「お待たせしてすみません、あと30分くらいで着きます」との返事。ほかに急ぐ仕事も入っていなかったので車中でのんびりと待っていました。そして30分を経過した頃にもう一度電話すると、「電波が届かいない場所にあるか、電源が入っていない...」の事務的な女性の声のメッセージが!おかしいなあ、と思いスマホのSMSの着信を見たら「携帯の電池が切れそうです、すみません!」とお客様から伝言が入っていました。電話は余計にバッテリーを消耗するのでSMSでお知らせくださったようです。しかしその後、待てども待てどもお客さんは来ない!まあ、別の緊急要請が入るまで気長に待とうと座席のシートを倒して仮眠をとりました。結局、お客様が到着されたのは4時間後でした。聞くと人身事故で電車が止まってしまい代替えのバスで帰ってきたそうです。連絡がつかない辛さを痛感した一日でした。


緊急車両のようには...

真夏の炎天下の中、車の中に小さなお子様が閉じ込められるトラブルに対応することがあります。また、真冬の凍てつく寒さの中、室内にストーブを焚いたまま、物心がつく前のお子様が玄関のツマミを回してしまい親御様がお家に入れなくなったり。そんな時はできるだけ早く到着し解決してあげないと命に係わることもあります。しかし鍵屋の車は緊急出動とはいえ、パトカーや救急車、消防車のように緊急車両としての優遇がありません。信号が赤なら止まる必要もあり、渋滞に巻き込まれてもガマンしなければなりません。海外のように鍵の緊急業務も内容によっては緊急車両としての扱いをしてもらえるようになるといいのですが。。。なかなかそうはいかないのが実情です。いつも歯がゆさを感じながら出動してます。


時代の流れ。

数年前までは紙面のタウンページ(職業別電話帳)からの入電がほとんどでしたが、スマートフォンやタブレットなどの普及に伴いタウンぺージから直接お電話をいただくお仕事(直営の仕事)の数がグーンと減りました。その代わりの契約している全国対応型の大手仲介会社からの依頼が半数以上占めるようになりました。スマホやPCで検索するとかなりの数の大手さんのサイトが台頭してきたのです。このままではアカン!大手にしがみついていてはいつかは地元業者が廃ってしまう!と危機感を覚え自分でサイト(一般的にはホームページといいますね、でも正しくはサイトです)を立ち上げることにしました。ご存じの通り立ち上げてもすぐには上位に表示されません。その間はこまめにサイトの更新を繰り返しながら大手さんからのお仕事で食いつなぎました(笑)そして半年、1年と経てゆくうちに次第に自前のサイトからの依頼やお問い合わせが増えてきたのです!おかげさまで今ではほぼ100%、サイトからの流入案件となっています。好きな時に内容変更やページを増やしたりとマイペースでサイトの管理をしています。これも営業努力の一環です。


業者さん違い?

すごい怒鳴り声で電話口に出た男性。「この前、鍵の交換をしてもらったけどノブが外れてしもたやないかい!2本あるはずのねじが1本しか付いてない!すぐに直しに来い!」と。理解不能なままとりあえず現場に走りました。現場に付き、とりあえず頭を下げ状況を確認。身に覚えのないお家とお客様、怪訝に感じ、このカギを取り換えたときに業者さんから手渡された領収書を見せてくださいとお願いしました。すると全然うちとは別の業者さんの領収書でした(しかもノブ交換だけで30000円以上の金額が書かれていました、驚)。お客様も慌ててネットで出てきたうちに電話されたようです(笑)そうとわかったらお客さんも急に笑顔になられ素直に素直に謝ってくださいました。こちらも気を取り直し、ついでなのでねじの締め付けをさせていただき現場を後にしました。お客様からはお詫びにと取れたてのタケノコを沢山いただきました!


集中している時に限って。

静かな環境で指先に神経を集中してわずかな振動を感じとる作業、業務用金庫の解錠です。少しでも気が散ると絶対にすぐに手を止め気持ちのリセットを図ります。そんな研ぎ澄まされた感覚の世界に浸っているときに限って仕事とは関係ない電話が鳴ったりします。「貴社のホームページについてですが」、「太陽光の件ですが」、「学習教材について」、「光回線の乗り換えについて」など。本当に腹が立ちますよ。いつも作業中はスマホをスピーカーモードにして手を止めずに話を続けます。通常の作業(鍵交換など)ならこれでまったく問題ありませんが金庫の解錠となれば話は別。すぐに電話を切って作業の再開。仕事の要請の電話であればきちんと対応させていただいていますので、念のため。


 

 

 

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